本氣の円陣
雨の立川グランド。
春大会初戦の前日、母校立川グランドに立つ。
雨が降る中、若き青年助監督のノックが、内外野の選手に放たれる。
この春大会には、彼らには、目に見える背番号はついていない。
母校野球部のグランドは、東京一、グランドの水はけがいい。
いや、全国一かもしれない。
母校のグランドの土が、懸命に僕たちを応援してくれている。
母校のグランドの土も、僕たち野球部の復活の時をじっと待っていた。
いや、いちばん母校野球部の復活を待っていたのは、立川グランドの土かもしれない。
二度の甲子園大会を経験させていただいた僕は、甲子園の土を、母校グランドの
内野のポジションに、そっとかえした。
21世紀も後輩たちが、続々、甲子園にもどってくるために。
雨が降る中、室内練習場ではなく、雨のグランドのなかで、投手を含めた内外野選手の熱気が伝わってくる。
3年生のファイターであり、キャッチャーの大きな声、気持ちの入った、コントロールされた正確な2塁へのスローイングが、グランドの選手に、さらに元気を与える。
僕は、一塁側ベンチの中に立ち、彼ら、一人ひとりを見つめている。
実は、見つめているだけでなく、一緒にノックを受けているように
体を動かし、選手と一緒に、『一球同心』で、一球に集中している。
ノック終了後、選手たちが、一塁側ベンチ前に、走ってくる。
選手たちを、手を上げ、ガッツポーズで、迎え入れる。
「そうだ!!
明日の、大会初戦は、俺たちの熱い思いにかかっている。
春大会に、ベンチ入り出来ず、不本意で、悔しい気持ちを迎え切れない選手も、いるかもしれない。だけど、ここが勝負どころだ。
そんな中でも、自分以外の他の選手をために、つくす経験が、人間の土台をつくる。
人間力をつける。
その力が、夏への原動力になる。
明日は、俺たちの力で、勝つ。
この春大会は、俺たちの、思い、人間力をぶつける。
俺たちの心には一人ひとりに、黄金のレギュラーの背番号が輝いている。
俺には、輝いて、はっきりと観える!
だから、明日は、胸を張って、球場に行こう!」
と選手に、呼びかける。
控えの選手と、心とこころで握手をする。
合宿所に入り、二人の3年生と、ミーティングをする。
「そうだ!
俺たちが、どんだけ、熱くなれるか、それで、この春大会は、決まるといっても過言ではない。」
応援リーダーでもある、1人の3年生の眼が鋭く光る。
「90人の部員が、一丸となって、春大会に挑んでいく。
君たち、二人が、本氣の応援の指揮をするなら、グランドの選手、スタンドの選手に
必ず伝わる」
お互いに、眼と眼で伝え合う。
本気の眼をしている。
合宿所内の、ミーティングルームで、3人で、円陣を組む。
現役とOB,選手とアドバイザーなど、そんな区別を超え、
一体となり、熱い思いを確認しあい、人間力をぶつけ合う
本氣の円陣だ。
二人の3年生現役選手と一人のOBアドバイザーが3人で、肩を組みあう
本氣の円陣だ。
「絶対俺たちの力で、チームをひとつにする。
目指すは、頂点!
立川の空から、神宮の空へ。
神宮の空から、甲子園の空へ!
行くぞ!ノンストップ甲子園!
勝つぞ!二高 甲子園!!
Go! Fight! Win !!」
3人で、本氣の円陣を組み、熱い思いを一つにした。
その本気の円陣を、監督も笑顔で見つめてくれていた。
本氣の円陣から、
いよいよ
立川の空から
神宮の空へ!
神宮の空から
甲子園の空へ!!
俺たちの熱い戦いが 始まった。
【写真 東京高校野球.com】
横浜一直線さん、ご連絡ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
投稿 蒼島 | 2010/04/11 22:53
お疲れ様です。
早速のご返信ありがとうございました。
後日、ご連絡をさせていただきます。よろしく御願い致します。
投稿 横浜の一直線 | 2010/04/11 14:31
横浜の一直線さん メッセージありがとうございます。
メールアドレス、ブログのトップページに、つけさせていただきました。
よろしくお願いします。
大人が、カッコつけずに、また テレないで、本氣で、
ぶつかっていくとき、中学生でも、小学生でも、高校生の選手でも
変わっていくんだということを、感じます。
僕も、これからも、カッコつけずに、またテレないで、選手たちと本氣の円陣を組み、戦っていきます。
青山さんも、ニコウ野球部の《本気の円陣》に加わってくださいね!
「 立川の空から、
神宮の空へ、
神宮の空から
甲子園の空へ
byニコウ野球部」
投稿 蒼島 | 2010/04/11 07:00
お疲れ様です。
魂のこもったメッセージに、胸がアツくなります!
そして、ベスト8おめでとうございます。
次戦には何とか時間を作って球場に駆けつけたいと思っております。
また、二中野球部も都大会出場を決めたようで、患者さんでもある選手から報告がございました。良かったです。
先日、蒼島先輩から新コンテンツに関するコメントを頂戴致しましたが、ご返信コメント確認まで時間を要し、失礼致しました。
その件で、是非ともご教示していただきたい事がございますので、
大変恐縮ではございますが、先輩のご連絡先をお教え願いませんでしょうか?ご検討のほどよろしくお願い致します。
横浜の一直線より
投稿 横浜の一直線 | 2010/04/10 23:54
F.Hさん、メッセージありがとうございます。
劇的な再会から、2年がたちました。
F.Hさんから、教わった、「いい試合したでは、ないんだ」
僕も、ニコウも、この2年 シンカ姿を、次回の対戦で、発揮します。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿 蒼島 | 2010/04/10 05:25
蒼島さん。二高球児の想いが、彩雲に乗って大銀傘の下、
輝く事。小生の母校との決勝戦を願って!
投稿 F H | 2010/04/09 20:50