三塁コーチャーの基本
三塁コーチャーの第一の基本は
「止めるを、覚えて、回すを覚える」
柔道に例えるなら、「止める」は、受身で、「回す」が、攻撃の技だ。
ランナーは、次の塁を取ろうと、突進してくる。
突進してくる走者を、止めること技術。
止め方にも、3とうりある。
・オーバーランさせて、止める。
・ベースストップ(ランナーを、立たせたまま)
・スライディングさせる(まっすぐ、右側へ、左側へ滑らせる)
次に、動いている、走者をそのまま、加速させ、さらに走らせる指示。
まず、その走ってくるランナーの止めることを、マスターした後に、回す(走らせる)を覚えていくこと。
(はじめに述べたが覚える順序は、「回すか、止めるではない」)
確実に、止めるタイミングをマスターすると、迷いの範囲がすくなくなってくる。
そして、、どこで、回す(走らせる)タイミングかが、つかめてくる。
アウトカウントに応じて、1アウトならば、慎重に、2アウトならば、思いきって本塁に回すなど、打順や回数、得点差によって、三塁コーチャーとして的確な指示が出せるようになる。」」
三塁コーチャーの基本の第二は
「(回すか、止めるか)、迷ったら、止めること」だ。
止めさえしておけば、流れをきらず、次の攻撃に、可能性をかけることが出来る。
三塁コーチャーが、迷うと 、ゴーなのか、ストップなのか、ジェスチャーが遅れる。
なんといっても、避けたいのは、「迷いながら、回すこと」
これは、流れを止め、リスクも大きく、相手野手からの、返球ミスや、キャッチャーの捕球ミスしか、得点の可能性がなくなる。
三塁コーチャーのポジショニング(立つ位置)も重要だ。
これには、2とうりある。(ランナーにとっても、コーチャーにとっても、判断しやすい位置)
一塁走者が、3塁に進入する場合は、コーチャーズボックスの、レフト側に立ち、判断を示す。
2塁ランナーがいる場合は、2とうりあり、コーチャーズボックスの
◆ レフト側に立ち、走者とともに、(ホーム方向に)動きながら、走者に判断を出す。
◆ホームベースよりに立ち、その場から、大きく動かずに、走者に判断を出す
3塁コーチャーとして、自分が、判断しやすい位置をつかみたい。
3塁からのタッチアップは、事前に走者と確認でき、外野の位置と肩と、ランナーの走力で
判断をする。
さらに、相手投手の、牽制球のクセの確認だ。
特に、ランナー3塁では、ボークぎりぎりのけん制を仕掛けてくる投手がいるので、ランナーに
そのくせを的確に伝えること。
そして、ランナー二人に、指示を出す場合がある。
3塁ランナーを、指示しながら、後ろの2塁ランナーに対して、瞬時に切り替え、指示をだす。
※ 気をつめなければいけない場面として、ランナー1塁で、ライト前ヒットのケース。
1塁ランナーは、3塁進塁を狙う場面。
ここでは、早めに、走者に、3塁コチャーが、判断を出さないと、仮にストップの場合、オーバーランで、アウトになってしことがある。
2塁ベースを回ってすぐには、走者は止まれないので注意が必要です。
◆ 最後に、3塁ランナーとは、お互いに目で、ベンチからのサインを確認できるようになれば、コーチャーとしてひとつ上の、役割が果たせるようになる。
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野球好きオヤジさん、コメントありがとうございます。
>ランナー3塁の場合の立ち位置もレフト側でいいのでしょうか?
レフト側でいいと思います。あと、特に大事なのは、複数ランナーいた場合で、前のランナー以上に、後ろのランナー(2塁・1塁)に指示をだしてあげることです。(理由は、後ろのランナーは、相手チームの意表をついたサインプレイ牽制球、さらに打球と前のランナーの動きの両方を見なければならず、不安定になるからです)
以下は、ジュニア選手版、コーチャーズ入門です。
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【コーチャーの役割= 大きな声+大きな動作(ジェスチャー)+強い気持ちで、味方の攻撃力を、最大限に高める役割であること】
コーチャーの3つの大切なこと
1.大きな声
2.大きな動作
3.強い気持ち
※大きな大会では、観衆の声援も大きく、声はもみ消され、声だけでは伝えられない。声以上に大きな動作、選手と手話を使うような伝達を心がける。
コーチャーの基本
基本1.「止めるを覚え、回すを覚える」(コーチャーの止めるは、柔道の受身、回す(走らせる)は、柔道の攻め技にあたる)
基本2 「迷ったら、止めること」(わからなくなったら、早めに止めること。次のチャンスを信じ、つなげていくこと)
◆コーチャーの立つ(ポジション)位置(3塁・1塁とも)
・ランナー無しの場合は、ホームベースよりに立つ(バッターに近く、バッターに激励、応援の声)
・ランナーありの場合は、ベースより立つ(ランナーに近い場所、すこしでも選手に近く伝えやすい)
◆ コーチャーの種類
1.三塁コーチ
2.一塁コーチ
3.ホームベースコーチ(次のバッターが、ホームベースのクロスプレーの指示をだす)
4.ベンチコーチ(ベンチのメンバーが、各コーチャーに確認させる)
5.セルフコーチ(ランナー自身の判断、身近な野手のエラー、ハンブルなど)
※ランナーコーチは、ある特定な選手というはなく、全員がコーチャーであるという考えが大切かと思います。5つのコーチャーのネットワーク(連携)で、機動力がアップします。機動力は、単なる足が速い=盗塁ではないと思います。特に、忘れがちな、ホームベースコーチ(ネクストバッターの、指示が忘れがちになります)
一点を争う、本塁のクロスプレーには(キャッチャーも懸命ににブロックしてきますので)、ホームベースコーチの指示を習慣化させたいです。
以上、野球のオヤジさん、にお伝えします。また、機動力アップの(コーチャー・走塁関して)質問があれば、いつでも僕の専門分野なので、質問してください。
この夏も、神宮球場での西東京大会準々決勝、母校野球部の勝利は、母校と相手高校の各コーチャーのレベルの差が、はっきりと出ました。
相手高校の序盤のチャンスは、各相手コーチャーたちが、的確に対応できませんでした
コチャーズ☆ガイドブック(120ページ)を創りました。いろんなコーチャーの判断、ケーススタディーで学べる強化ブックがあるんですよ。(今は、母校野球部以外は、公には公開できないのですが・・・・)
いつの日か、やさしく、わかりやすい、ジュニアの選手版を出せたらいいなと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿 蒼島 | 2009/09/03 16:24
拝見させていただきました。
凄く細かく書いてあり、非常に参考になりました。
ここまで詳細に渡って記載のあるのは見たことがなかったので
本当に助かります、ありがとうございます。
もう1点お聞きしたい事があります。
ランナー3塁の場合の立ち位置もレフト側でいいのでしょうか?
牽制球の判断、タッチアップのタイミング、内野のボテボテゴロでのスタート等は
ランナーの後方から見たほうが判断しやすいと思いますが如何でしょうか?
また、アウトカウントによっても変える必要あるのかも教えていただければ幸いです。
少年野球のコーチもしていますので、理論的に教えてあげたいと
思いましたので。
よろしくお願いいたします。
投稿 野球好きオヤジ | 2009/09/02 10:57