コラム【目指せ!喜動力野球】

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コラム【目指せ!喜動力野球】
第6回
一塁コーチャーの役割は”女性的?!“
三塁コーチャーと、一塁コーチャーの役割も、タイプも違います。

三塁コーチャーは、

◆ 男性的で、理性的で、合理的な判断をもとめられる

一塁コーチャーは、対照的に

◆ 女性的で、おせっかいで、おしゃべりで、感情的なアプローチ
が求められます。

一塁コーチャーの役割の大きなひとつに、

A.相手投手の牽制球の投げ方のクセを見つけること

1. 首の振り方
2. 秒数
3. 気配
などから、相手投手を観察して、声を出して、チームメンバーに伝える
(最初は、多少違っても、相手投手への、声のプレッシャーで、リズムを崩すことになります。)

もうひとつ大事な役割は、

B.声でのゆさぶり

◆ 例えば、三塁線のセーフティーバントが得意な打者には
「バッター、いつもどおり、セカンド前へ、プッシュ、プッシュバントを
やってみよう??!」など、フェイク(だまし、誘い)の声をかけてみる

一塁コーチャーは、しつこいくらいの多弁な声で、相手投手、バッテリ―、
野手をかく乱させる、声の役割があります。

第5回
コーチャーのランナーを止めるは、柔道の”受け身“
猛然と本塁に突入しようとするランナーを、止めるのは簡単そうで、実は簡単ではない。

ランナーも必死なら、こちらも,肚を据えていかないと止めることはできない。
ランナーも動いているので、こちらも、シンクロ(共鳴して)動きながら、
ゴー、ストップの判断のアクションをだす。

ストップ、止める場合は、肚で止める。気持ちとしては、丹田(おへその3センチくらい下の部分)で、止める意識が大事だ。


コーチャーの原則として、ランナーをホームへは走らせるか、止めるか
迷う場合があるかもしれない。

その際、

◆ 迷ったら、止めること

迷ったら、まず、止める。

迷いながら、ランナーを回してしまうのと、アウトになった場合のリスク大きい。
止めておけば、次につなぐ、可能性が残る。
(攻めのコーチャー、技術は、次回以降に)

経験しながら、どこまでなら止め、どこまでなら、回すか、経験しながら探っていく感覚。

迷ったら、止める。
コーチャーの、ランナーを止める
柔道の受け身のようなもの。

受け身(止める)を覚えてから、攻め(回す)を覚えていく。
これが、コーチャーの王道だ。

第4回
「コーチャーは 動気(動き)で制す」
コーチャーの姿勢を、絵で描いてみました。

【手の位置】・・・・・ 口に両手を添えて、声を出す。
   (片手は×片手では、声が割れる。本気の思いは伝わらない)

【両足のスタンス】・・・ 両足の真ん中に、頭がくるバランス
バッティングのトップの位置、投げるトップの位置が、コーチャーの
ランナーの回す、止める姿勢の位置

【意識】・・・おへその下 3センチくらいに 重心を置く
ここを意識できたら、平常心の心が整ってくる。


コーチャーの動きには、おへその下3センチしたの、丹田から気が発するような動気(動き)がでてくる。


コーチャーは

頭(頭脳)で止めるな、回すな、
    肚(丹田)で、回せ 、止めよ!

コーチャーは 動気(動き)で制するのだ!

第3回
「まさか!ランナーとコーチャーが、接触して アウト!」
「(インターフェアーで)アウト!」

 この春の選抜高校野球大会の1回戦で、まさかのプレーがおこった。
2回の表、2死二塁から8番打者が右前安打を放つ。
二塁走者が、三塁を大きく回ったところでストップ。
三塁に戻った。2死一、三塁で攻撃続行かと思われたが、三塁走者がアウトを宣告された。

球審の場内説明によると「 ランナーが、オーバーランした際に、三塁コーチャーと接触したのでアウト」。
ランナーの右手と三塁コーチャーの右手が接触していていたのを、三塁塁審が確認していた。
ランナーの右手と、コーチャーの右手が接触して、アウト。
ランナーを“止める”際に、コーチャーのブレーキが間に合わず、コーチャーがランナーと接触する、ランナーは、インタフェアーでアウトを宣告される。
コーチャーは、ランナーに決して、触れてはならない。

次回、猛然と本塁を目指して走ってくるランナーを、コーチャーが体を触れずに止めることは、実は、簡単そうで、簡単ではない。
ある面、本塁へ回す以上に、ランナーを止める(リスク回避)、判断と技術は、高度な思考が必要となる。
コーチャーの、止めるというスキルは、柔道などの武道で言えば、受け身のような技術。
攻める技(ランナーを)を、体得する前に、まず、止める(受け身)をマスターすることが、とくに初心者のコーチャーには、必要なことであると思う。

次回のは、コーチャーの止めるスキル(リスク回避)を掘り下げてレクチャーしていきます。
 ※公認野球規則7・09の(h)コーチャーとランナーのルール参照

第2回
「“三塁コーチャーは 信号機ではない?!”アクセルとブレーキを身に着けよう!」
「ストップ!ストップ!!」

オーバーランした、ランナーを、身を挺して、三塁コーチャーが止める。
ランナーを止めるという三塁コーチャーのひとつの動作であっても、実は奥が深い。
ランナーコーチャーは、メディアなどでは、信号機(大半は壊れた信号機?)に例えられて、報道される。

わたしは、三塁コーチャーの試合で、攻防の局面での判断を、信号機に例えるよりも、現場でのチーム指導では、車のアクセルとブレーキの例えを使っている。
高校球児なら、自転車のペダル(アクセルの役割)とブレーキのに例えてもよいだろう。
前号の記事で、コーチャーの攻め7割と守り3割の意識といっても、守りのブレーキが利かない自転車では、事故が起こる(野球で言えば、暴走、本塁死)

まずは、
三塁コーチャーは、自らのブレーキ機能(止める)を確認、点検する必要がある。

三塁コーチャーのブレーキ機能(止める)には

■ベースストップ(スライディングあり、スライディングなし)
■オーバーランストップ
■ストップバック
■フェイントバック

などの止め方がある。

信号機のように、赤、青を出せば、ランナーが、止まったり、走ったりするものではなく、ある瞬間は、ランナーと一体になり、ある瞬間は、ランナーと距離をおいて、冷静に判断することがもとめられる。
ペダル(アクセルを踏み)回し、ブレーキをかける。瞬間の集中力と判断力を三塁コーチャーは、試合の攻防で常に求められる。

■ベースストップには、
スライディングをさせて、ランナーを止めさせる場合と、スライディングをさせないで、止める場合がある。
タイブレークでの、送りバントは、三塁に投げてくるので、原則は足からスライディングさせさせる。(フォースアウトを防ぐ)
バント処理で、守備側が、一塁に投げる場合には、スライディングさせてから、本塁を指示し、本塁を狙うリードを3m~4mをとらせる。その際に、必ず、今現在のボールの位置を指さすことが大事である。

次号では、三塁コーチャーのブレーキ機能(止める)の点検・確認のためにレクチャーに入ります。

第1回
「タイブレイクは、コーチャーも主役?!」
「アウトー!!」
三塁ランナーが、ホーム突入し、ホーム寸前、タッチアウト。
走ったのはランナーだが、本塁へ回す判断をしたのは、三塁コーチャーだ。
高校野球の甲子園での試合や、地方予選での攻撃の局面で、三塁コーチャーの判断が、試合の勝敗を決定づけることが、全国各地で起こっている。
今年から、高校野球でも、タイブレイクが導入されている。
延長に入り,同点。
無死ランナー一二塁からのなど、攻撃がスタート。
コーチャーは、この局面を、いかに捉え、判断するか。
コーチャーの判断が、試合を決定づけるといっても過言ではない。
タイブレイク導入の時代は、コーチャーも主役なのだ。

7割の攻めの心理と3割の守りの心理

コーチャーの心理面を数値で表すとしたら
■7割の7攻めの心理
■3割の守りの心理か

このバランスが適していると経験の中から、高校野球の現場指導の実践の中から導きだしている。

例えば、延長タイブレイクの場合、監督の作戦が
■強攻
■バント
など大きく2つの攻めの作戦が考えられる。

その際に、各コーチャー(三塁コーチャーだけでなく、一塁コーチャーの声がけ、指示判断も、特に重要)の連係で、各ランナーに声がけ、動きのサインをだす。

例えば、強攻の場合、通常は  
「ライナーバック!」という声がけが、各コーチャーから、ランナーへなされる。
しかし、わたしは 「ライナーバック」の指示より、「低い打球、ゴロはGO_」という声がけ、サインをだすように指導している。

とくに、投手の投球に際して、低めの投球(ワンバウンド、ショートバウンドを)を捕手のミットの動きから予測し、スタートの体制に入らせている。
 「低い打球(ゴロ)は、スタート、それ以外は、スタート切らない」
という条件付けを、選手に自らにさせている。
そのような条件付けすることにより、ランナー自身も、7割の攻め(次の塁を獲るアクセル)心理と3割の守り(リスクを回避するブレイキ)の心理をもった好走塁ができるようになる。

7割の攻めの心理(アクセル)と、3割の守りの心理(ブレイキ)を備えた走塁を、私は
【喜動力(ワクワクする走塁)】と名付けた。

次回は、喜動力を駆使した、走塁からの攻防を、コーチャーとランナーの動き、心理を具体的にレクチャーに入ります。

川島 敏男 toshio kawashima
ベースコーチャー専門コーチ
日大二高~明治大学硬式野球部。13歳の秋に深刻な右肩痛になり、専任の三塁コーチャーになると決断する。以来13歳の秋から大学野球まで、三塁コーチャーとして自分の役割に徹する。三塁コーチャーとして出場した甲子園で、三塁コーチャーのひとつの判断で試合の分岐点になる体験をし、三塁コーチャー学をさらに極めていこうと決意する。明治大学の野球部に入部、島岡吉郎監督の最後の黄金期を陰で支えるチームの一員として全国制覇。日本一を2度体験。その後は指導者コーチとして甲子園を経験する。その大会優勝した蔦監督率いる池田高校に3対4逆転負け。現在は、"喜動力野球”(選手自らが、喜んで思考し、ワクワク動く野球・機動力のある野球)を掲げ、三塁コーチャーの育成や高校野球のチーム指導、セミナーを開催している。
  • 日本大学第三高等学校 硬式野球部応援団
  • 東京都高校野球連盟